『カネ恋』第2話放送の五日後の2020年9月27日未明、竹内結子さんが自ら命を絶たれました。1月に出産されたばかりの竹内さんは産休中であったこともあり、全国に衝撃が走りました。
竹内さんは『カネ恋』放送開始後になくなっていることから、『カネ恋』が竹内さんに与えた影響も理解しやすいと考えられます
春馬さんがなくなった直後から、木村ひさしのインスタに、竹内さんに向けたと考えられる投稿のあることがネットで話題となっていました。そこでまず、木村ひさしのインスタを手がかりに、竹内さんの死の背景を探ります。
2020年7月19日「骨太の方針」
春馬さん急逝翌日の2020年7月19日木村は「骨太の方針って何だ?」と書かれた色紙をインスタにアップしました。そして7月22日まで、骨のある言葉シリーズとして、「骨」の含まれる言葉を書いた色紙をアップし続けました。

竹内さんと「骨太」が結びつくのが、2017年1月15日から3月19日まで、TBS日曜劇場で放送された医療ドラマ『A LIFE〜愛しき人〜』です。同作で竹内さんは、フジ『PRIDE』以来14年ぶりに、木村拓哉さんと共演しました。

『A LIFE』のプロデューサーは『カネ恋』と同じ瀬戸口克陽と東仲恵吾で、木村は『A LIFE』の第6話と第9話の演出を担当しています。これらから、竹内さんにとって、『A LIFE』と『カネ恋』は結びつきやすい作品と言えます。
『A LIFE』公式ホームページの「はじめに」の番組説明文は「冬一番の、日曜劇場らしい大人の骨太ドラマに期待してほしい」と結ばれており「骨太」という言葉が使われています。この事から、骨太は竹内さんに『A LIFE』を思い出させるために使われた言葉だと考えられます。

『A LIFE』公式ホームページ、はじめにより2020年7月23日木村ひさしインスタ (その1)
調べると2014年『A LIFE』は、竹内さんにとって2003年のスペシャルドラマ『白い影その物語のはじまりと命の記憶』以来11年ぶりのTBS地上波ドラマへの出演でした。竹内さんは『A LIFE』後、2020年に亡くなるまでの6年間、TBSの地上波作品に出演していません。
竹内さんの出演は、SMAPの分裂・独立騒動の時、ジャニーズ事務所に残ったため、難しい立場になった木村拓哉さんを応援するためと、当時噂されました。
そこで、「骨太」という言葉を使うことによって、木村は「TBSが『A LIFE』のように、また自社の作品にまた出演しろと言っている」と竹内さんに伝えていたと考えられます。
2020年7月23日「ロハスって何処行ったの?」
春馬さん急逝後の2020年7月23日、映画『コンフィデンスマンJPプリンセス編』の舞台挨拶が行われましたが、竹内さんは登壇されませんでした。その日、木村ひさしは「ロハスって何処行ったの?」と書いた色紙を上下逆さまにして、インスタにアップし、説明文には「骨のない言葉シリーズ」と書きました。

ロハスは『黄泉がえり』(2003)のロケが行われた縁で、竹内さんが毎月支援を続けていた熊本地震からの復興支援団体「ロハス南阿蘇たすけあい」の名称の一部です。この事から、この色紙は竹内さんに向けたのもではないかと、ネットで話題になりました。
一方、この日、木村がアップした別の写真には、木村と女性の背景に「スナックゆうこ」の看板が写り込んでいます。また、木村の前に、西島秀俊さんと伊藤淳史さんが写った『名探偵明智小五郎』のイメージ画像があります。

竹内さんと西島さんは2012年放送のフジTV『ストロベリーナイト』や2016年の映画『クリーピー 偽りの隣人』で共演しています。

竹内さんと伊藤さんの共演は記録にありません。しかし、二人は海堂尊の小説『バチスタシリーズ』原作とした作品で、同じ役を演じています。
竹内さんは、TBSが制作した映画『チーム・バチスタの栄光』(2008年)『ジェネラル・ルージュの凱旋』(2009年)で主人公の田口公子を演じました。この役は、原作小説では男性の田口公平が、女性の田口公子に変更され、竹内さんが演じたものです。

一方、関西テレビが制作した『チーム・バチスタ』シリーズでは、田口は原作小説のまま男性で、伊藤淳史さんが演じています。

これらから「スナックゆうこ」が写った写真は、竹内さんを表していると考えられます。そして、同じ日にアップされた「ロハスって何処行ったの?」はネットで噂になったとおり「竹内結子はどこ行ったの?」の意味で『コンフィデンスマンJPプリンセス編』の舞台挨拶に登壇しなかった、竹内さんを皮肉ったものだと考えられます。
2020年7月24日「尿管結石」
「ロハスって何処行ったの?」の翌日の2020年7月24日、木村は「尿管結石」と書いた色紙をアップし、同じように「骨のない言葉シリーズ」と説明しました。

ネットで調べると「尿管結石」と似た「体内結石」が、竹内結子とよく似た字面の言葉として、以前から広告業界で認識されていたようです。「東京広告なび」というブログに「竹内結子と体内結石だったら、どっちを取る?」というネタが、2006年10月28日にアップされています。
また、コピーライターの糸井重里が発行する「ほぼ日刊イトイ新聞」の「言いまつがい」 -その189-に「新聞の本の広告欄に「竹内結子が消える」を見つけたが、よく見ると「体内結石が消える」だった」というネタが、2009年4月21日に投稿されています。

竹内結子と体内結石は四文字中、中の二字が同じなので、言葉に敏感なコピーライターの間では、よく知られた事だったのでしょう。また、竹内さん自身もその事を知っていたと考えられます。
この事から、木村がアップした「尿管結石」は、竹内さんを表していたと考えられます。竹内結子と中2文字が同じ「体内結石」では、本人以外でもすぐに竹内さんを表していることがわかってしまうため、木村は少しひねって「尿管結石」を使ったと考えられます。
「ほぼ日刊イトイ新聞」「言いまつがい」を基にすると「尿管結石」から「尿管結石消えた」が連想され、さらに「竹内結子が消えた」が連想されます。つまり、この色紙は、「ロハス何処行ったの?」と同様に、竹内さんが『コンフィデンスマンJPプリンセス編』の舞台挨拶に表れなかった事を皮肉っていると考えられます。
7月24日以降、「結石」や「石」がたびたび木村インスタに書かれていますが、そららも竹内さんを意味していたと考えられます
2020年7月25日 「二時間飲み放題千四百円」
「尿管結石」をアップした翌日の2020年7月25日、木村は「二時間飲み放題千四百円」という色紙をアップしています。この色紙は「ロハス何処行ったの」や「尿管結石」と同様に「骨のない言葉シリーズ」と説明されているので、竹内さんに向けたものだと考えられます。

「二時間飲み放題千四百円」の中から「飲み放題」と千四百円の「14」に注目すると、2020年から14年前の2006年に起こった、竹内結子さんの当時の夫、村獅童さんの飲酒運転事件と、それによって発覚した不倫疑惑、いわゆる中村獅童騒動が連想されます。

「同じようなトラブルがこれから、お前の家族にまた起こる」と木村は竹内さんに伝えていたのでしょう。しかし、私生活上のトラブルが起こることを、なぜ木村が竹内さんに予言的に伝えていたのか?それが竹内さんの死の謎を解く鍵だと考えられます。
「4.1 竹内結子さんが亡くなった日が教えること:木村ひさしインスタ嫌がらせ」への4件のフィードバック