春馬さんの急逝後、週刊誌やワイドショーが一斉に報じました。その中でも異質だったのが、週刊文春と週刊新潮です。2誌は、春馬さん急逝の原因が、ご家族にあるかのような記事を掲載しました。
しかし、週刊文春と週刊新潮を発行する、文藝春秋社、新潮社とTBSは、ドラマ化による原作小説の売り上げ増という、利害関係があります。調べると、TBSと週刊文春と週刊新潮にはより深い繋がりがあり、文春・新潮の記事は、批判の鉾先がTBSに向くことを避けるための煙幕だった事がわかります。
文春・新潮とTBSの関係
週刊文春は7月22日発売号から4週にわたって特集記事を掲載しました。週刊文春が最初に特集記事を掲載したのは、春馬さん急逝のわずか4日後です。週刊文春は春馬さんに何らかの異変が起こることを事前に知っていて、記事を準備していたのではないかという、疑いが湧きます。

一方、週刊文春のライバル関係である週刊新潮は、7月30日号で、春馬さんについてLGBT疑惑の記事を掲載しました。中吊り広告には「断絶の母」や「一家離散」などの文言が踊りました。

春馬さんの主なファンは女性なのに、中高年男性を主要読者層とする週刊文春と週刊新潮が、このようにセンセーショナルなタイトルの記事を掲載することは不自然です。文春と新潮は、春馬さんがTBSドラマの撮影の日に亡くなったのに、その撮影現場に問題がなかったかを検証しないで、を春馬さんの家族を攻撃しています。
これは、批判の鉾先がTBSに向かうのを避けようとした可能性があります。
出版社とテレビ局には、ドラマ化による宣伝効果で、原作小説の売り上げが増加するというで利害関係があります。週刊文春を発行する文藝春秋社は、TBSがドラマ化した池井戸潤『半沢直樹』シリーズの版元です。春馬さんが亡くなった翌日の7月19日から9月27日まで、ドラマ第2シリーズがTBSで放送されました。
新潮社が版元の朱野帰子著『わたし、定時で帰ります』は前年の2019年TBSでドラマ化され、4月16日から6月25日まで放送されました。やはり、TBSと文春・新潮の間には、利害関係があったのです。
TBSと文藝春秋社の癒着はそれだけではありません。これらの記事が出た頃、週刊文春の編集長は、現在文藝春秋編集長の新谷学でした。新谷はいわゆる「文春砲」の産みの親として知られていますが、週刊文春の記事については、当時から信憑性に疑問が持たれていました。
ところが、TBSは11月6日、同社の看板ニュース番組である『news23』に、新谷をゲスト出演させました。この出演は、週刊文春の記事に信頼を与える効果を狙ったものだったと考えられます。
また、2019年12月26日、新谷学と、週刊新潮の編集長、宮本太一はTBSラジオの特別番組『TBSラジオ・週刊文春・週刊新潮共同企画~おとうさんのためのニュース年録』で対談しています。
ラジオ番組ですが、単なるゲストではなく、TBSラジオ、週刊文春、週刊新潮の共同企画としている点で、TBSと文春・新潮の親密さがうかがえます。
このように、TBSと文藝春秋社、新潮社は親密な関係があるので、春馬さん急逝後の週刊文春、週刊新潮の春馬さんの家族を批判した記事は、批判の鉾先がTBSに向かう事を避けるための、煙幕だったと考えられます。
TBSの制作続行発表
TBSは春馬さん急逝後、春馬さんへの哀悼の言葉を述べる事もなく沈黙していましたが、7月31日に『カネ恋』の制作を続行し、全4話として放送することを発表しました。この発表の際の東仲恵吾プロデューサーのコメントは、以下の通りです。
皆様から、三浦春馬さんが演じたこのドラマを観たいという非常に多くのご要望をいただきました。
それにお応えするべく、キャスト・スタッフ一丸となり作り上げた作品をお楽しみいただけるように、誠心誠意努めて完成させていきます。また、松岡茉優さんをはじめとした出演者と共にドラマを完結させるべく、一部台本を書き直して撮影を進めていく予定です。
是非とも、最後まで「カネ恋」をよろしくお願いいたします
東仲氏のコメントに、春馬さんへの哀悼の言葉はありません。あるプロジェクトの途中で参加者が亡くなった場合、プロジェクトの続行に関しては「個人の遺志を尊重して…」と説明されることが一般的です。しかし、東仲恵吾氏は、春馬さんがどのように『カネ恋』に取り組んでいたかについては何も触れませんでした。
松岡茉優の発言
『カネ恋』の主役である松岡茉優は、2020年4月5日から2021年3月28日までTBSラジオで放送されていた『マチネの前に』でパーソナリティを務めていました。そして『カネ恋』の制作続行発表の2日後の8月20日放送回の冒頭で、個人的な事と断って『カネ恋』について触れました。
一ヵ月と少し、近くで、相手役として、お芝居を受けていた身として、
あのすばらしい猿渡慶太という人物を、みな様に見て欲しいと思いました。
猿渡慶太、サル君は彼しかいないと思います。
二日前の東仲氏のコメントと同じく、松岡は春馬さんへの哀悼の言葉を述べませんでした。また、松岡は春馬さんの名前を口にせず、猿渡慶太、サル君と役名を述べただけです。
松岡は自分が春馬さんの「お芝居を受けていた」と話しました。これは、自分が春馬さんより格上の俳優でというニュアンスがあって、先輩俳優の春馬さんに失礼です。
ネットは、このラジオを聞いた春馬ファンからの非難にあふれました。しかし、松岡はTBSの社員ではなく、作品ごとに雇われる下請け業者のような立場です。この発言も、批判の鉾先をTBSからそらして、松岡に向かわせるためだったと考えられます。
木村ひさしインスタ
『カネ恋』に演出参加した木村ひさしは、春馬さん急逝後も意味のよくわからないインスタを上げ続けていたため、春馬さんファンの間で気味悪がられていました。この頃の木村インスタは、春馬さんの共演女優に向けたものだと考えられます。

例えば、松岡茉優のラジオ放送があった8月2日の夕焼け空を見上げた木村の写真は、2007年にTBSが制作した映画『恋空』で美嘉役の新垣結衣さんがなくなった春馬さん演じるヒロを想って夕焼け空を見上げる場面を基にしていると考えられます。その他、『恋空』を連想させる空を強調したインスタは、新垣さんに向けてのものだと考えられます。

TBSが正式に哀悼の意を表していない段階で、春馬さん演じるヒロがなくなったすぐ後の場面を連想させるインスタをアップするのは不謹慎です。
しかし、木村もTBS社員ではなく、外部の雇われ監督です。視聴率に影響するかもしれない、このようなインスタをアップすることを、TBSが止めなかったと言うことは、TBSがアップすることを認めていたと考えられます。もっと言えば、TBSの誰かの依頼でアップしていたのでしょう。
TBSの不可解な対応
このようなTBS関係者の対応に疑問を感じた筆者は、カネ恋の撮影現場で何らかのハラスメントが三浦春馬さんに対して行われ、それをTBSが隠蔽しているのではないかと私は考えました。
そして署名サイトChange.Orgで、Miss_Haruma_Mという名前でを使って、TBSに検証委員会を求める署名活動を行い、2020年8月21日にお客様相談窓を通じて、TBSに検証委員会の設置を要求しました。
しかし、TBSからは何の反応もありませんでした。
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